STEM教育とは、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、 Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、新たな英才教育のキーワードです。子どもの科学技術への理解促進・科学技術リテラシー向上を図ることで、グローバルな舞台でイノベーションを起こすことができる人材を増やすことを目的とし、科学技術とforKids rogo21理数系教育を統合・体系化したものです。米政権では官民連携の国家戦略として位置付けられています。

背景としてはインターネット普及以降の技術革新により、STEM分野の高度人材に対する需要が急増していることや、文系理系問わず幅広い職種で科学・数学的な知識が要請されるようになっていることがあります。実際、最近の米国内の調査では、大卒者(学士)全体の平均給与に対してSTEM分野の卒業生の年収が高いことが統計的にも明らかになっています。

米国では、今後の10年間で科学・技術・工学・数学の学位を持つ大卒者を100万人以上増やす計画が立てられており、その方策として年間約30億ドルの予算を、幼稚園から大学院生・社会人までを対象としたSTEM教育に投じています。米国立科学審議会(National Science Board, NSB)のデータでは、アジアやEU諸国でも、STEM教育への幼児~初等中等段階からの取り組みが開始されたと報告されています。

同国では、幼稚園から高校を対象に、課外授業などでの科学・電子工作のプログラムが増加しています。大学教育機関がさまざまなカリキュラムを提供するという形をとっており、子ども達がこういったプログラムに無償で参加できる豊富な機会が用意されています。NASA(米航空宇宙局)がカーンアカデミー(Khan Academy)と提携した、STEM分野への興味関心を高めるインタラクティブな教育コンテンツが関心を集めているとか。

日本の立ち遅れは否めません。ノーベル賞で騒ぐマスコミもこの問題は沈黙したままです。学童期から科学教養を体系的に修得する機会を作り上げることを、今時代が求めています。岡山理科学館は、地域の子供たちに、国際水準の科学技術と理数系教育を融合した演習プログラムを提供します。