日曜理科研究室教務掛の報告

マスターⅠコース

10時45分からは、本年3月まで医科大学分子生物学教授であった濃野博士の授業です。原子構造の説明と周期表からはじまり、水とエタノールを対比した検証実験で「物質の三体」を体感しました。気化した水蒸気の冷却過程で大気圧の影響を示す実験。大きな音を立て瞬時に潰れるアルミ缶に一同大きな歓声を上げ、目と記憶に刻みこみました。生徒との応答も、アクティブラーニングを実践してきた博士の本領を発揮する場です。お孫さんと事前演習をした実験の手際は鮮やかでした。
最後は、化石燃料の生成の歴史。太陽エネルギーの転換効率と化石燃料埋蔵量の限界。再生エネルギーの必要性を説く濃密な授業でした。幅広くこどもたちの感性を揺さぶる授業です。